スペースX(SpaceX)がついに2026年6月にIPO(新規株式公開)を予定しています。史上最大のIPOとなる可能性があり、バリュエーション(企業価値)は最大1.75兆ドル(約260兆円)。日本の個人投資家にとっても見逃せないビッグイベントです。
本記事では、SpaceX IPOの最新情報、株の買い方、Google(Alphabet)の巨額出資の裏側、Starlinkの収益構造、そして投資リスクまで網羅的に解説します。
スペースX(SpaceX)のIPOはいつ?2026年6月上場の最新スケジュール
2026年4月1日、SpaceXは米国証券取引委員会(SEC)に対してIPOの非公開申請(Confidential Filing)を行いました。その後4月7日にはIPOの詳細が明らかになり、6月8日の週からロードショー(機関投資家向け説明会)を開始し、6月中のNASDAQ上場を目指すことが報じられています。
公開目論見書(S-1)は5月下旬に公開される見通しで、ここで初めてSpaceXの詳細な財務データが一般に開示されます。
| 日程 | イベント |
|---|---|
| 2026年4月1日 | SEC非公開申請(Confidential Filing) |
| 2026年5月下旬 | S-1(目論見書)公開予定 |
| 2026年6月8日〜 | ロードショー開始 |
| 2026年6月中 | NASDAQ上場予定 |
SpaceXのバリュエーション(企業価値)は史上最大の1.75兆ドル
SpaceXは今回のIPOで最大750億ドル(約11兆円)の資金調達を計画しており、企業価値は1.75兆ドル(約260兆円)に達する見込みです。これはAppleやMicrosoftに次ぐ規模であり、IPOとしては人類史上最大となります。
2026年2月にイーロン・マスク氏のAI企業xAIとの合併を完了し、合併後の評価額は約1.25兆ドル。そこからわずか数ヶ月で評価額がさらに40%上昇しています。
Google(Alphabet)はSpaceXにいくら出資している?巨額リターンの裏側
意外と知られていませんが、Google(Alphabet)はSpaceXの大株主です。2015年にFidelityと共同で10億ドル(当時約1,200億円)のシリーズF投資を主導し、Alphabet単体で約9億ドルを出資しました。
2025年末時点でAlphabetはSpaceXの約6.11%の株式を保有しており、IPO時の評価額1.75兆ドルで計算すると、その価値は約1,100億ドル(約16兆円)に達します。
9億ドルの投資が16兆円に化ける——これは約120倍のリターンであり、ベンチャー投資史上でも最大級の成功事例の一つです。
Googleの出資の狙いとは?
- Starlinkとの連携:Google CloudのデータセンターとスペースXの衛星ネットワークを統合し、世界中どこからでもクラウドサービスにアクセスできるインフラを構築
- AI計算基盤:xAIとの合併により、SpaceXは膨大なGPUリソースを保有。GoogleのDeepMindとの競争領域にもなりうる
- 宇宙データ:衛星画像・地球観測データはGoogle Mapsや気候変動研究に直結
つまり、Alphabetにとって SpaceX IPOは単なる投資リターンだけでなく、事業戦略的にも極めて重要なイベントなのです。
Starlink(スターリンク)の収益がSpaceX IPOの核心
SpaceXの売上の約70%はStarlink事業が占めています。2025年のStarlink単体の売上は114億ドル(約1.7兆円)で、前年比50%成長。EBITDA(営業利益に近い指標)は72億ドル、利益率は63%と極めて高収益です。
2026年のStarlink売上は159億〜240億ドルに達する見通しで、加入者数は全世界で1,000万人を突破済み。海事市場だけでも19億ドル(前年比55%増)の売上が見込まれています。
一方で、ロケット打ち上げ事業の成長は鈍化しており、xAIは月間約10億ドルの赤字を出しながらOpenAIやGoogle、Anthropicと競争しています。投資家がSpaceX株を買うということは、実質的にStarlinkというISP(インターネットプロバイダ)に投資することを意味します。
スペースX株の買い方|日本の個人投資家はどうすれば買える?
SpaceXのIPO株を日本から購入するには、米国株取引に対応した証券口座が必要です。IPO後にNASDAQに上場すれば、通常の米国株として売買可能になります。
SpaceX株が買える証券会社(日本)
| 証券会社 | 米国株取扱 | 特徴 |
|---|---|---|
| SBI証券 | ◎ | 業界最大手、米国株の取扱銘柄数No.1 |
| 楽天証券 | ◎ | 楽天ポイントで米国株投資が可能 |
| マネックス証券 | ◎ | 米国株に特化した分析ツールが充実 |
| ウィブル証券 | ◎ | IPO銘柄への早期アクセスに強み |
SpaceX株を買うための準備手順
- 証券口座を開設(まだの方は今すぐ申し込み。開設に1〜2週間かかります)
- 米国株取引口座を有効化(外国証券取引口座の申込み)
- W-8BENフォームを提出(米国の非居住者として税制優遇を受けるため)
- 日本円を米ドルに両替(円安局面では早めの両替がお得)
- IPO後にティッカーシンボルで検索して購入
SpaceXのCFO(最高財務責任者)は「リテール(個人投資家)はこのIPOの重要な要素であり、IPO史上最大の個人投資家枠を設ける」と発言しています。個人投資家への配分比率は最大30%と報じられており、これは通常のIPOの10〜15%と比べて異例の大きさです。
SpaceX IPOのリスクと注意点|投資前に知っておくべきこと
史上最大のIPOとはいえ、投資にはリスクが伴います。慎重に検討すべきポイントをまとめます。
- バリュエーションの高さ:売上高に対する株価倍率(PSR)は約109倍。これはテスラのIPO時を大幅に上回る水準
- xAIの巨額赤字:月間10億ドル規模の赤字を出しており、AI事業の収益化は不透明
- イーロン・マスク依存:経営者リスクが非常に高い。政治的発言やX(旧Twitter)での行動が株価に直結する可能性
- 宇宙事業の不確実性:ロケット打ち上げの失敗リスク、規制リスク、競合(Blue Origin、Rocket Lab等)の台頭
- 為替リスク:日本から米国株を購入する場合、円安・円高が投資損益に直結
SpaceX IPOで恩恵を受ける関連銘柄・注目株
SpaceXに直接投資できなくても、上場に伴い恩恵を受ける銘柄があります。
- Alphabet(GOOGL):6.11%の株式保有。IPOで約16兆円の含み益が顕在化
- Rocket Lab(RKLB):宇宙セクター全体への注目が集まり、株価上昇の恩恵
- Planet Labs(PL):衛星データ企業として宇宙関連の連想買い
- AST SpaceMobile(ASTS):SpaceXのDirect-to-Cell技術の競合であり、セクター注目銘柄
過去の大型IPOとSpaceXの比較
| 企業名 | IPO年 | 調達額 | IPO時評価額 |
|---|---|---|---|
| Saudi Aramco | 2019年 | 294億ドル | 1.7兆ドル |
| Alibaba | 2014年 | 250億ドル | 2,310億ドル |
| SoftBank | 2018年 | 235億ドル | — |
| SpaceX(予定) | 2026年 | 750億ドル | 1.75兆ドル |
SpaceXはSaudi Aramcoを超え、調達額・評価額ともにIPO史上最大になる可能性があります。
まとめ:SpaceX IPOは2026年最大の投資イベント
SpaceXのIPOは、宇宙産業・AI・通信インフラが交差する歴史的なイベントです。
- 上場時期:2026年6月(NASDAQに上場予定)
- バリュエーション:最大1.75兆ドル(約260兆円)
- 個人投資家枠:IPO史上最大の30%配分
- Googleの含み益:9億ドル→約1,100億ドル(120倍)
- 日本からの購入:SBI証券・楽天証券・マネックス証券で上場後に購入可能
まだ米国株の証券口座をお持ちでない方は、IPOに備えて今すぐ口座開設を進めておくことをおすすめします。
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